6V6シングルアンプの改造(出力トランス交換等)

6V6シングルアンプの出力トランスはノグチトランスのPMF-6Wを使っていますが、日立金属が開発し諸特性に優れた磁性材フ ァインメットのコアを使用したFM-6WSもノグチトランスから発売されています。


発表されている特性を見ると同じ大きさながら低域が伸びているし、取り付け寸法が同一で交換が容易なこともあり、 今回(2011. 06)交換してみることにしました

更にこのトランスにはSG端子がついていて、ウルトラリニア接続ができるので、三極管接続とSWで切り替えられるようにしました。


改造後の6V6シングルアンプ回路図(Rchのみ表示)  赤色部分が改造した箇所です

改造後の6V6シングルアンプ

ウルトラリニア接続と3極管接続の切り替えはこのスナップSWで行います。

改造後の配線状況です。

例によって各種特性をとりました、まずはUL接続のR側を表示します。

100Hz     4枚とも下は入力波形です             1KHz

10KHz                                  10KHz 8Ωの抵抗負荷にパラに0.22μF を接続

周波数特性および矩形波(方形波)は出力1Wで測定しました。 以前のトランスでは高域にピークがあり10KHzの矩形波が乱れ、 RNFにパラに700PFのコンデンサを付加しなければなりませんでしたが、今回は不要でした。

次に3極管接続のR側を表示します。

100Hz     4枚とも下は入力波形です             1KHz

10KHz                                  10KHz 8Ωの抵抗負荷にパラに0.22μF を接続

10KHzの歪み率特性が変わった形をしていますが、なぜこのようになるか分かりません。


試聴

出力トランスで随分音が変わるものです、全域で抜けが良くなり、繊細になりました。 低域も明らかに伸びていますが 他のアンプに比べると重量感はいまいちと感じます、それも小・中音量の場合であって、生コンサートに近いイメージの音量にした場合は物量 対応故に非力なのは何とも仕方がありません。

また、人によっては鉄コアの音の方が好ましいと思われるようです。

ULと3結

ULの方が迫力があり、3結ではおとなしく聞こえます。 しかしモーツアルト:ヴァイオリンとヴィオラのための協奏交響曲を聴くと、 ヴァイオリンとヴィオラがはっきりと分別出来ますが、ULではそれが少し曖昧になります。