ステレオ写真機材

大分前に、赤瀬川原平さんの「二つ目の哲学・3Dによる脳内リゾート開発」や「イギリス正体不明・読む写真集Ⅱ」などを読んで、ス テレオ写真も面白いものだと思っていましたが実行には至りませんでした。 しかしフィルムカメラを見直すようになり、再びステレオ写真に興味が湧いて来ました。

1.ステレオカメラ

これはヤフオクで入手したリベア ステレオ33です、米国製で1953年頃の製品ですが同年代のコダック・シグネット35と似た造りです。

フォーマットは通常の135フィルムを使い、23×24ミリのリアリストサイズ、36枚撮りのフィルムで29組58枚の撮影ができます。

レンズはウオーレンサック社製35ミリF3.5、バックフォーカシング式の距離計連動、シャッターはセルフコッキングとなっていて使い易く人気のあるカメラです。

ノブ式の巻き上げと巻き戻し、左が距離計、右は水準器つきのファインダーとなっています。

右から2番目がフォーカシングダイヤルです、ストロボのホットシューも付いています。

裏蓋はそっくり外れます、プレッシャープレートがクロームメッキの銀色などシグネットと同じです。 スプロケットが中央にある以外に構造は変わらないので、問題なくフィルムを装填 することが出来ます。

カメラ前面下部のレバーは多重露光で使うシャッターコッキングレバーです。

右のファインダー外周のレバーはパララックス補正の切り替えレバーです、10フィートから∞は黒を右の黒点へ、3から10フィートは赤を左の赤点へ合わせます。 (写真では黒に回し切れていませんね)

シャッタースピードと絞りをレンズの外周で合わせます。

裏面から見たシャッター羽根。

前面から見た7枚の絞り羽根。

フォーカシングダイヤルの内側には、屋内でフラッシュを使う場合の、ピントを合わせた時の絞り値を表示するようになっています。

シャッターボタンとフィルムカウンターです。 フィルム装填時、2コマ空撮りして3コマ目を巻き上げてからマニュアルで1に合わせます。

巻き戻しは、フィルムカウンターを(写真には写っていませんが)マニュアルでRに合わせ、巻き上げノブを巻き上げとは逆の右方向へ少し回すとスプロケットが外れて 巻き戻し可能になります。

ストロボのホットシューは中央が盛り上がっているので、このままではストロボを取り付けることが出来ません。アダプターを介するなどの工夫が必要です。

2.ステレオマウント

撮影したリバーサルフィルムを長巻仕上げで現像に出します、以前はステレオ写真用のマウントで仕上げてくれたようですが、そのサービスは既に中止となっているので、 自分でマウントを入手してマウントしなければなりません。

先ずは一コマずつカットします、カットはコマ間隔が非常に狭いこともあり、ハサミやカッターナイフでは無理があるので、フィルム専用のカッターを使います。 以前は各社から出ていたようですが、現在は量販店でエツミのマーティン・スライドカッターを購入することが出来ます。 これは独ハマ社のものと同じ形のKOREA製で、 135,120フィルム兼用です。

これはSTEREO eYe社で購入した独RBT社製のステレオマウント(プラスチック製)です。

これが1組のマウントです。

スライドバーをマウントベースの上側の溝にはめ込みます。

スライドバーの突起に各フィルムのパーフォレーションをはめ込みます。

マウントベースの枠からフィルムに写っている画像のうち手前のものとの寸法が左右のフィルムで同じとなるようにスライドバーを動かして調節します。

最後にマウントベースにマウントトップをはめ込んで完成です。

3.ステレオビュワー

ステレオ写真はモニター上やプリントしたものを平行法など裸眼で鑑賞出来ますが、専用のビュワーで見ると簡単に迫力あるステレオ 写真が鑑賞出来ます。

国内でもダイヤモンドカメラなどで購入できますが、程度が良く比較的安い物を米国・ラスベガスの3Dstereo.com, Inc.で見つけました。

そこで同社のHPからオーダーし代金をPayPalで支払ったところ、支払後19日目に無事届きました。この会社、品物は届きますが、HPに書いてあるような発送の連絡も無 く、対応が良いとは言えません。

これはリアリストの赤ボタン・ステレオスライドビュワーで、電池を入れるために上蓋(光源拡散部つき)を外したところです。

リアリストのステレオスライドビュワーはレンズのコーティングの有り無しなど何種類かあって、ボタンの色で区別しています。 赤の他に緑や白があるようです。

右の赤いボタンを押している間ランプが点灯します、左下の赤いノブはフォーカス、左の銀色のレバーでレンズの間隔を調節します。

光源のランプは豆電球でしたが赤味を帯びた画像になるので、同時に購入したLED(longer lasting LED bulb)に交換しました。

LEDの場合は電池の方向を逆にするよう説明されています。