モノクロフィルムの現像

私のモノクロフィルム現像をご紹介します、器材、処理液、手順は一例に過ぎませんが、特に問題なく現像することが出来ています。

(画像はクリックすると拡大します)

1.現像器材

フイルムピッカー

パトローネに巻き
込まれたフィルム
の先端を引っ張り
出す。

ダークバッグ

未現像フィルムを
現像タンクに装着
する時に使用する。

現像タンク *下記参照

Paterson
Super System4

135フィルム2本 or
120フィルム1本用

暗室時計

茶瓶





ロート

撹拌棒





メスカップ

メスシリンダー

棒状温度計

スポンジ

フィルムクリップ

現像液

定着液

水滴防止剤

*処理液量; 135フィルム1本で290ml、120フィルム1本で500ml

2.処理液の準備

NO.

処理液名

原液の商品名

処理液の作成(前日)

現像液

コダック T-MAX 1ガロン(3.8L)用

1(原液):4(水)の割合で溶解する。

定着液

スーパー・フジフィックス-L 3L用

1(原液):2(水)の割合で溶解する。

水滴防止剤

フジ・ドライウエル 200ml

2Lの水に原液10mlを溶解する。

準備した処理液は繰り返し使用できる、詳細は各処理液の容器に表示されている。 現像液については処理数につれて現像時間を長くしなければならない。


3.フィルムのローディング

手順

作業名

作業内容

135ミリフィルムのベロ出し

135ミリフィルムのリーダー部分が巻き込まれている場合、フィルムピッカーを使ってベロ出しする。

ダークバッグ内の準備

ダークバックの中に現像タンクとリール、フィルム、ハサミを入れ、二重チャックを閉める。

リールへ未現像フィルムを巻き込む

フィルムのリーダーをリールに差し込み、 リールの右フランジを前後させて巻き込んで行く。 *下記参照

パターソンのリールは非常に作業しやすいが、全くの手探りなので事前に不要フィルムを使って練習しておく必要がある。

取り出し

巻き込みが終わったら、ハサミでフィルムをパトローネから切り離し、リールと撹拌棒をタンクに 装着し蓋を閉めます、そしてダークバックから取り出す。


*フィルム巻き込みのメカニズム

リールフランジのフィルム差込口の先にボールがあり、フィルムはボールの上に入ります。 右フランジを右側(向こう側)つまりフィルムを送る方向に回す と、ボールはこの写真のように左側へ押し付けられますがボールの底が上に上がっているのでボールがフィルムをフランジに押しつけ、フィルムは右へ送られます。

次に、右フランジを左(手前)へ戻すと、今度はボールが右側に押し付けられます。 この時ボールの底は下へ広がっているのでフィルムはボールに 押し付けられず動きません。 このように右フランジを前後に回すことでフィルムはリールの奥へ送られリールに巻き込まれます。

4.現像

手順

作業名

作業内容

時間、回数等

前浴

用意した水滴防止剤5mlをさらに水450CCに入れ撹拌した物をタンクに注入し、以降の薬液に なじみやすくして、現像ムラを防止する。

タンクの底をトントンと打ち付けて気泡を取り、続いて倒立撹拌を、各30秒、液を捨てる。

現像液注入

時計をスタートして現像液を注入。

気泡取り15秒、上下左右ランダム振りを30秒行う。

撹拌

撹拌は現像ムラを防ぐため不規則な形で行う。

25秒停止、5秒撹拌

停止

現像時間の終了15秒前になったら現像液を排出し、直ちに水を入れて現像を停止する。 (停止液を使う方法もある)

排出する現像液はメスカップで受け排出量を確認する、排出時タンクを振って残量を切らないこと・・・ムラの原因になる。  停止用の水はすぐに捨てる。

定着液注入

定着液を入れ一定間隔でタンクの撹拌棒を回す

25秒停止、5秒撹拌で10分間。
表示は5~10分とある、長過ぎはネガの階調に影響があるとのことなので、6分ぐらいが良いかも知れない。

水洗

定着液を排出し流水で水洗する。

10分間、タンクの処理液注入孔へ蛇口から直接注ぐ。

水滴防止処理

タンクの水を捨て、水滴防止剤を入れる。

1分間浸ける、泡立てないように。 液を捨てる。

水滴取りと乾燥

タンクからリールを取り出し、フィルムクリップを取り付けて上部を引っかけ、リールから 外しながら下へ垂らしフィルムクリップを重りとして終端に取り付けて吊す。

次に、予め水を含ませ絞っておいたスポンジ2個でフィルムを軽く挟み、 上から下へ滑らせて水滴を取る。

埃の来ない場所で2~3時間吊して乾燥させる。

現像ムラ防止対策
・タンクの指定液量を正確に守る。
・前浴を行う。
・撹拌は静かにスムースに行う。


5.フィルムの収納

手順

作業名

作業内容

フィルムのカット

乾燥が済んだフィルムをフォトファイルに収納するため、6コマ毎に切り離す。 コマ間は狭いの で画像にかからないように慎重に作業する。 また、ゴミがついたり傷をつけないように注意が必要。

フォトファイルへの収納

PHOTO FILE フィルム 35mm : KOKUYO ア-M345B

実際にはスキャナーにかける前にカーリングを取るため、小さいネガ入れに収納して、本や雑誌を 使って一晩寝押し?しています。


フィルム現像は新しい薬液の正確な溶解、薬液の温度、現像時間を正確に守ればきれいに仕上げることが出来ると実感しています。