ネガカラーフィルムの現像2

私のネガカラーフィルム現像をご紹介します。 初めはうまく出来るか心配でしたが、処理液以外の器材と手順はモノクロの場合と 殆ど同じで、特に問題なく現像することが出来ています。  販売中止となったナニワ カラーキットNに代わり、Tetenal(JOBO) C-41 PRESS KITをニューヨークの B&H Photo Video店から購入して使っています。

(画像はクリックすると拡大します)

1.現像器材

フイルムピッカー

パトローネに巻き
込まれたフィルム
の先端を引っ張り
出す。

ダークバッグ

未現像フィルムを
現像タンクに装着
する時に使用する。

現像タンク *下記参照

Paterson
Super System4

135フィルム2本 or
120フィルム1本用

暗室時計

ロート

撹拌棒





メスカップ

発色現像、漂白・定着、安定化の各液専用

棒状温度計

スポンジ

フィルムクリップ

バット用保温器

NS-10型スーパー ニワラクト これは無くてもよい。

JOBO C-41 PRESS KIT (1L用)

粉末の発色現像液(Developer)、漂白・定着(Blix A,B)
安定化液(Stabilizer)

フィルムカッター

*処理液量; 135フィルム1本で290ml、120フィルム1本で500ml

2.処理液の準備

NO.

処理液名

原液の商品名

処理液の作成(前日)

発色現像液(薄茶色)

JOBO C-41 PRESS KIT(1L用)

Developer粉末を43.5℃の温水800mlに撹拌しながら溶解し、水を 加えて1000mlとする。

漂白定着液(赤黒色)

JOBO C-41 PRESS KIT(1L用)

Blix A粉末を43.5℃の温水800mlに撹拌しながら溶解し、次いでBlix B粉末を 撹拌しながら溶解し、水を加えて1000mlとする。

安定化液(透明)

JOBO C-41 PRESS KIT(1L用)

1Lの水にStabilizer粉末を撹拌しながら溶解する。

準備した処理液は繰り返しで135(36exp),120とも8本の処理能力がある、溶解後の使用期限は6週間とナニワカラーキットよりかなり長い。

処理液は45℃程度の湯を入れたバットに瓶ごと浸け、発色現像液に入れた棒状温度計で監視して、指定の39℃+αになったら作業を 始める。 水洗はバットの湯を使い、徐々に水を加えて温度を下げながら何回か取り替え、最後は水道水をそのまま流水で水洗している(指定は35℃~40.5℃)。

バットはナニワのバット用保温器に乗せてみたが、38℃に届くのがやっとなので前述の方法がよい。


3.フィルムのローディング

手順

作業名

作業内容

135ミリフィルムのベロ出し

135ミリフィルムのリーダー部分が巻き込まれている場合、フィルムピッカーを使ってベロ出しする。

ダークバッグ内の準備

ダークバックの中に現像タンクとリール、フィルム、ハサミを入れ、二重チャックを閉める。

リールへ未現像フィルムを巻き込む

フィルムのリーダーをリールに差し込み、 リールの右フランジを前後させて巻き込んで行く。 *下記参照

パターソンのリールは非常に作業しやすいが、全くの手探りなので事前に不要フィルムを使って練習しておく必要がある。

取り出し

巻き込みが終わったら、ハサミでフィルムをパトローネから切り離し、リールと撹拌棒をタンクに 装着し蓋を閉めます、そしてダークバックから取り出す。


*フィルム巻き込みのメカニズム

リールフランジのフィルム差込口の先にボールがあり、フィルムはボールの上に入ります。 右フランジを右側(向こう側)つまりフィルムを送る方向に回す と、ボールはこの写真のように左側へ押し付けられますがボールの底が上に上がっているのでボールがフィルムをフランジに押しつけ、フィルムは右へ送られます。

次に、右フランジを左(手前)へ戻すと、今度はボールが右側に押し付けられます。 この時ボールの底は下へ広がっているのでフィルムはボールに 押し付けられず動きません。 このように右フランジを前後に回すことでフィルムはリールの奥へ送られリールに巻き込まれます。

4.現像

手順

作業名

作業内容

時間、回数等

予備浸液

時計をスタートして39℃の発色現像液をタンクに注入し、1分間放置する。

タンクの底を15秒トントンと打ち付けて気泡を取る。

現像

前項に引き続き3分30秒の現像を行う。

初めの10秒は連続、続いて30秒毎に4回の前後 ローテーションを行う。

停止

現像時間の終了15秒前になったら現像液を排出する。

排出する現像液はメスカップで受け 排出量を確認する、排出時タンクを振って残量を切らないこと・・・ムラの原因になる。

漂白定着

35~40.5℃の漂白定着液を入れ6分30秒の漂白・定着を行う

撹拌は現像と同じ。

水洗

漂白定着液を排出し35~40.5℃の流水で3分の水洗を行う。

タンクの処理液注入孔へ蛇口から 直接水道水を注ぐ。
実際には初めに温度調整用のバットの湯を流用して徐々に水温を下げている。

安定化

タンクの水を捨て、安定化液を入れる、30秒~1分間。

水滴防止処理はしないこと。

初めの15秒は撹拌を行う。

水滴取りと乾燥

タンクからリールを取り出し、フィルムクリップを取り付けて上部を引っかけ、リールから 外しながら下へ垂らしフィルムクリップを重りとして終端に取り付けて吊す。

次に、予め水を含ませ絞っておいたスポンジ2個でフィルムを軽く挟み、 上から下へ滑らせて水滴を取る。

埃の来ない場所で2~3時間吊して乾燥させる。

現像ムラ防止対策
・タンクの指定液量を正確に守る。
・撹拌は静かにスムースに行う。


5.フィルムの収納

手順

作業名

作業内容

フィルムのカット

乾燥が済んだフィルムをフォトファイルに収納するため、6コマ毎に切り離す。 コマ間は狭いの で画像にかからないように慎重に作業する。 また、ゴミがついたり傷をつけないように注意が必要。

フィルムのカットはMatinのフィルムカッターを使用している。

フォトファイルへの収納

PHOTO FILE フィルム 35mm : KOKUYO ア-M345B

実際にはスキャナーにかける前にカーリングを取るため、小さいネガ入れに収納して、本や雑誌を 使って一晩寝押し?しています。


ネガカラーフィルムの現像でも新しい薬液の正確な溶解、薬液の温度、現像時間を正確に守ればきれいに仕上げることができると 実感しています。